口座振替のデメリット・メリットは?
具体的な導入の流れや事例を紹介

口座振替のメリット・デメリット 導入を迷われている方向け!簡潔解説

公開日:2024年8月9日
最終更新日:2025年11月12日

口座振替とは、
利用者の預金口座から代金が自動的に引き落とされる決済のことで
「自動振替・自動引き落とし」とも呼ばれています。

月額支出金額に占める各決済手段では、
クレジットカード、現金に続く3番目の割合を占めている主要な決済手段です。
(※経済産業省 消費者実態調査の分析結果 2022年)

特にガス料金や水道料金などの公共料金、
家賃や保険料など継続的に発生するサービスのお支払いに適していると言われています。

今回は、口座振替のメリット・デメリットを簡潔に解説します。
口座振替の導入に迷われている方は、是非ご一読ください。

目次

● 事業者としての口座振替のメリット
  サービス継続率の向上
  未回収リスクの軽減
  回収コストの削減
● 事業者としての口座振替のデメリット
  開始まで時間がかかる
  一部で負担の大きい作業が発生する
● 利用者としての口座振替のメリット
  支払いの手間がなくなる
  支払い漏れ・遅れがなくなる
  振込手数料がかからない
● 利用者としての口座振替のデメリット
  ポイントがつかない
  サービスの解約を忘れてしまう
● 導入までの流れ
● 口座振替と相性の良い業種
  小中学校などの教育機関
  予備校・学習塾などの教育事業者
  通販事業者
  新電力小売事業者
  企業間取引
● まとめ『後払い.com 口座振替サービス』
  導入事例

 

事業者としての口座振替のメリット

事業者としての口座振替のメリット

① サービス継続率の向上

利用者の口座から自動的に代金が引き落とされることで
「サービス解約を考える機会」や「都度支払の煩わしさ」を減らすことができます。
サービス解約のきっかけを潰すことで
継続してサービスを利用される割合が高くなると見込めます。

また、国内に住むほとんどの人は銀行口座を持っているので
クレジットカードや電子決済と異なり
口座振替は対象の顧客が広くサービスの利用間口も広げられると考えられます。

② 未回収リスクの軽減

利用者が能動的に支払いをする銀行振込や請求書払いと違い、
自動で引き落としがされる口座振替では
不払いのリスクを最小限に抑えることが可能です。
定期的にまとまった回収ができ、
キャッシュフローも安定するので事業計画も立てやすくなります。

ただし口座振替でも、
利用者の口座残高に不足があると代金が回収できないので
未回収になるリスクはゼロではありません。

③ 回収コストの削減

口座振替は管理業務を一元化することができるので、
都度払いで発生する集金業務や入金業務などにかかる
郵送費用や人件費などの事務的なコストを抑えることが可能です。
業務の効率化にも繋がり、大量の取引がある場合には特に効果的です。

事業者としての口座振替のデメリット

事業者としての口座振替のデメリット

① 開始までに時間がかかる

口座振替では引き落とし開始前に利用者の預金口座を登録することが必要です。
口座振替依頼書で登録を進める場合、以下のフローが発生します。

——————————————
引き落としの口座を登録する
❶ 口座振替依頼書の取得
  利用者が必要事項を記入
  正しく記入されるまで取り直し・修正
  金融機関に提出
  受理
——————————————

このように口座登録完了には1~2か月ほどの時間がかかります。
したがって、それ以外の決済方法を用意していないと、
利用者へのサービス開始が遅れてしまう場合があります。

② 一部で負担の大きい作業が発生する

口座振替依頼書の口座登録では
署名や捺印漏れ・記入ミスなどの不備が非常に多く見られる傾向にあり
差し戻しが何件も発生します。

その都度利用者に口座振替依頼書を返送し、
記入してもらい確認する作業が必要です。

また未回収が発生した際には督促業務も発生し、
スタッフの精神的な負担も大きくなることが考えられます。

利用者としての口座振替のメリット

利用者としての口座振替のメリット

① 支払いの手間がなくなる

口座振替では自動的に代金が引き落とされるので、
コンビニや銀行に出向いて支払いをする手間や時間を削減できます。

② 支払い漏れ・遅れがなくなる

決まったタイミングで自動的に引き落としが行われるので
支払いを忘れたり、金額を誤ったりして確実な入金ができないという
リスクをなくすことができます。

③ 振込手数料がかからない

銀行口座や請求書払いでは手数料がかかる場合がありますが、
口座振替ではその負担なくお支払いを完了することができます。

利用者としての口座振替のデメリット

利用者としての口座振替のデメリット

① ポイントがつかない

昨今では多くの人が各種クレジットカードや電子マネーのポイントを貯めている中で、
未だに多くの口座振替ではポイントが付与されません。

② 解約を忘れてしまう

お試しで申し込んだサービスや、
もう既に利用していない施設の利用料など
気がつかない間に契約が更新され続け、利用料を払い続けていた・・・
なんてことが発生する恐れがあります。

導入までの流れ

導入までの流れ
口座振替のメリット・デメリットを理解した上で、
決済方法の1つに口座振替を導入するには
どのような業務が発生するのでしょうか。

ここから導入の流れについて簡潔に解説します。
口座振替の運用は各金融機関と契約するよりも
決済代行会社に任せる方がスムーズかつ安心なので
ここでは決済代行会社と契約して導入を進める方法をお話します。

≪フロー≫
❶ 取引したい決済代行会社に問い合わせをする
  ▶ 決済代行会社を選ぶ際のポイントはこちらの記事で解説しています。
   気になる方はぜひチェックしてみてください。
   https://www.service-atobarai.com/column/introduction/
❷ 提供したい商品や月間取扱件数などの確認のうえ諸条件を確定させる
❸ 必要書類を提出する
❹ 決済代行会社より審査が行われる
❺ 請求データを管理画面にアップロードするテストを行う
❻ 問題がなければ運用開始

≪主な提出物≫
・申込書
・(決済代行会社によっては)登記簿謄本
・(決済代行会社によっては)印鑑証明書

≪利用開始までの時間≫
1か月~

口座振替と相性の良い業種

口座振替と相性の良い業種

小中学校などの教育機関

給食費用は自治体によって無償化だったり、
回収を自治体で行うなど
学校での回収が無くなっている傾向にありますが、
ドリルや修学旅行の積み立てなどは引き続き各学校での回収が必要です。

集金袋などで手集金が一部残っている学校もあるかもしれませんが、
効率よく回収するためには
誰でも使える「口座振替」が最適な回収方法です。

予備校・学習塾などの教育事業者

クレジットカード決済も一部の事業者で取り入れられていますが、
カード手数料率が高く導入を見送られることの方が多いです。
一方、月謝の未回収を効率良く減らせる決済手段としては「口座振替」が有効です。

例えば、夏期・冬期講習などでプラスαで費用の請求が発生する場合にも、
追加金を振り込んでもらうよりも
登録している口座から通常月謝に上乗せで引き落としをする方が
請求・回収が容易にできます。

通販事業者

健康食品や化粧品などの定期販売では、
コンビニ支払いによる後払いが多い業界ですが、
購入継続率を考えると毎回支払いに赴いてもらうよりも
自動的に支払える「口座振替」の方が利用者の利便性が高く、
優位性が高いと言われています。

新電力小売事業者

東京電力など「旧電力」と呼ばれる会社は
昔から請求・回収業務が確立されており、
口座振替は当たり前のように
利用者が支払える決済手段として認知されていますが
ここ数年で一気に広まった「新電力」の中には、
回収業務が確立されていない事業者が多くあります。
多くの場合は、もっとも未収リスクの少ないクレジットカード決済のみを用意していますが、
やはり一定数はカード決済に抵抗する消費者層が存在するため、
機会損失になってしまうと言えるでしょう。

企業間取引

仕入れ代金、システムの利用料金、マットやコピー機などの各種レンタル代金など
企業間の支払いにはまだまだ銀行振込による回収が根強く残っています。
一部の事業者で「取引先毎の支払いサイクルの問題」
で仕方なく銀行振込を残している声も聞きますが、
昔からの方法をなんとなく続けているだけ・・・という理由が大半のようです。

企業間決済取引では消費者との取引とは異なり
未収はそこまで多くは発生しませんが、
銀行振込に関わる「請求・消込作業」は大変負荷が高い業務です。

まとめ 事業者のデメリットをなくした「後払い.com 口座振替サービス」

口座振替業務は「後払い.com口座振替サービス」におまかせ

口座振替は、継続的な課金サービスで有効な決済手段の1つです。
利用者が自ら支払いに行く他の支払方法よりも回収率が高く利便性に優れています。

一方で口座振替の運用にあたっては
・開始まで時間がかかる
・一部で負担の大きい作業が発生する
など課題となることが多くあります。

株式会社キャッチボールの「後払い.com 口座振替サービス」なら、
口座振替依頼書のやり取りから、入金管理督促業務まで口座振替に関する業務は全てお任せOK。
web口座振替登録にも対応しているので機能面でも優れています。

また当社はコンビニ後払いサービスも提供しているので、
口座振替での引き落としが難しい場合にはスムーズにこちらの回収手段を適用することができます。

さらに審査に通過したご注文分は必ず立替保証するので、未回収リスクの心配もありません。
決済業務の効率化にぜひ、「後払い.com 口座振替サービス」をご検討ください。

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